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魚料理のマナーと知識E

    

魚料理のマナーと知識E

◆「実際にレストランに足を運ばれた時の参考として頂ければ幸いです」

ビリー・ジョエルの哀愁ある曲「ストレンジャー」や「オネスティ―」を聞いている時。エルトン・ジョンの出世作「ユア―ソング」を聞いている時。少しの戸惑いも無く名曲だと言いきれます。「ユア―ソング」のフレーズ“君がこの世界にいる間、僕の人生はなんて素晴らしいのだろう”・・・そんな詩とピアノの弾き語りを心地よく聞いている瞬間が至福の時と感じます。私の中でのポップスの最高のスタンダードです。音楽と同じく味覚の旋律がここにあります。

レストランに入り、メニューを見開き、魚料理(ポアソン・エ・クリュスタセ)魚、甲殻類の料理欄にかなりの確立で、この気の利いた魚が登場します。鱸(すずき)です。舌平目同様、西洋料理の王道と言えます。成長とともに名前が変わる出世魚でもあります。セイゴ、フッコ〜スズキとなります。その成長時期の旨みを持っているのが出世魚たる由縁。淡白な白身魚なのに味がありソースと絡ませても身とソースの特徴がうまく出てくるから不思議です。

では、そのスズキを使った料理。一品を紹介させて頂きます。

スズキのポワレ・バルサミコソース・ズッキーニ添え・・・ポアレは表面を香ばしく焼き、中身をやわらかく焼く焼き方です。ソースはバルサミコ酢をベースに、湯むきしたトマトを小さく刻み、バジリコを千切りにし、オリーブオイルで炒めソースとします。ソテーし、塩をふったズッキーニをスズキに添え、出来上がった料理にソースをかけます。夏を感じさせるスズキ料理の一品ができあがります。淡白な白身魚には、濃度の高いソースや香草などを使い魚そのものの旨みを引き出します。

クラシックなポップスでも、古典と言われた料理でも、時を越えていいものを知っていれば、それ以下のもので満足するわけはなく、それ故に人は至福の時を探すのかもしれません。

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