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デザートのマナーと知識16

    

デザートのマナーと知識Oアフタヌーンティー
◆1960年から1970年代に架けての映画でした。ジミーアリー役の、エディーマーフィーが、その時代の富豪の象徴、キャデラック(当時の高級車の代名詞)を歌詞とした曲をアップテンポなリズムで歌い上げます。エフィー役の新人女優、ジェニファー・ハドソンが、バラードで「圧巻のワンナイトオンリー」を歌い、ダイアナロスをモデル?にした、ディーナ役のビヨンセが、叙情的に「リッスン」を歌います。

鳥肌が立つ程の抜群な歌唱力は映画全体に言えます。ミュージカル映画は苦手、そんな人にも2時間11分があっと云う間に過ぎて行きます。映画「ドリーム・ガールズ」でした。女性トリオ「ザ・ドリームス」の3人が、オーデション番組で見出され、バックコーラスを経て、独立し、成功と引き換えに友情を見失って行くストーリーです。お定まりな定番ストーリーと決めていたら良い意味で壊されました。背景が、これから夢に向かうアメリカ、時代の転換期をモチーフに進行して行きます。日本人には真似の出来ない歌唱力は永遠の憧れでしょう、

心に優雅な時間を頂けるのが映画。感情移入出来た映画を見つけた時、なんて有意義な時間を過ごしたと暫く事ができます。そんな映画を観た後、優雅な時をもう一つ楽しみたくなるのが人間の欲、観て感じたならば食して優雅を感じたい。昼食の時間は過ぎ、夕食には時間がまだ早い、そんな時、アフタヌーンティーを頂くには絶好です。

さて、そんなアフタヌーンティーとは・・・英国の喫茶習慣から来ています。1845年、ロンドンのその昔、貿易国であったセイロン(現スリランカ)や、インドから運ばれた紅茶を楽しむのが貴族婦人の午後からの楽園タイムでした。当時の食生活は一日2食(朝食・夕食)でした。朝食〜夕食までの時間の長かったことから紅茶にお話だけではなく、軽い食事でゲストを もてなす事が始まりです。たちまち貴族夫人の間で流行となり何時しか英国の誇る食文化、もてなしの心が、アフタヌーンティーとしてその存在を確立しました。

紅茶は大きなポットでカップ2〜3杯分の容器を用意します。これはお客様を おもてなしして直ぐにお帰りにならないで下さいとのメッセージ。紅茶の基本はミルクティーです。

紅茶と一緒に頂く軽い食事はスコーン(焼き菓子)にクロテッドクリーム(脂肪分の高い牛乳を煮詰め、一晩おいて表面に固まる脂肪分を集めて作ります)にストベリージャムを添えます。一口サイズのフィンガーサンドイッチ。タルトやプチケーキ。フルーツ等、今では工夫を重ねてホテルのティールームでは女性受けするお洒落な軽食を品数多く、バランスと演出を考え、2〜3段重ねのティースタンドでお出ししているところがほとんどです。午後の時間も過ぎ、夕食の時間まで入ってお出しする同様なものをハイティー(軽食の比重が多くなります)と呼び、お出ししている喫茶習慣も有りますので覚えて頂いてよろしいかと思います。流れる時間を優雅に感じたい。そんな時、英国式もてなしの術で満足しては如何でしょうか!

進行は映画タイトル(Ray/レイ・チャールズ)で主演のジェイミーフォックスが、鍵を握ります。魅了されました。エンドロールに流れる数々のサウンドトラックで席を立てない、知らぬ間に鳥肌が立っている。監督、演出、振り付けの素晴らしさ、随所にお客様(観客)をおもてなしする術を兼ね備えた映画、中々出会えません。何に付けても、お客様を もてなす心は全てに通じているのですね。

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