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デザートのマナーと知識22

    

デザートのマナーと知識 22 Chocolat chanud (ショコラ・ショー)
◆「インカ・マヤ・アステカ文明」。中南米、南アメリカは世界遺産の宝庫です。謎の多い文化、文明には誰しも興味をそそるところです。もし、その時代と同じ食を頂けるとしたら・・・

フランス語で chaud( ショー ) ・・・日本語で暖かい、熱いの意味です。冬のデザートに温かくて、甘くて、渋味があるホットチョコレートがあります。日本人にはあまり馴染みのない飲み物ですが、古くからヨーロッパでは楽しむ習慣がありました。しかし、ここ日本でも急激にチョコレート人気が沸騰しています。各国の有名ブランドチョコレートのショップも続々と都心を中心にオープンしていますし、それと共に飲むチョコレートにもスポットが当てられています。古くからのデザートとしての飲み物でしたが、なかなか一般に馴染まず、陽の目を見ないデザートでしたが、ここにきて、理解して頂ける状況になったと感じます。もちろん飲み物ですが、デザートのカテゴリーに入ります。

ホットチョコレートをフランス語で Chocolat chanud (ショコラ・ショー)と呼び、女性を中心に親しまれて来ているように感じます。さて、そのチョコレート自体は、マヤ、アステカなどの中南米古代文化から発展し始まったそうです。現在のような、板状になったのは 19 世紀の後半になってからですから、私達が目にする形状では、日がまだ浅い食べ物だったのです。それ以前は長く飲み物として王侯貴族、豪族でしか味わえない貴重品でした。それが庶民に愛されてから板状に変化し、持ち歩くことも可能になったわけです。飲むデザートとして一度召し上がってみてはいかがですか!古代の貴重品が今の時代までなぜ繋がっているのか分かるはずです。夢想の中で一時優雅な貴族に振舞える時間が持てるはずです。もちろん、ココアとは違い、甘味を抑えたカカオを含んだチョコレートをミルクで溶かして作ります。チョコレートの種類は豊富にあります。数の分だけ味わいが違い、楽しむ変化も思う存分です。

同じように chaud( ショー ) としてスイス、フランス、北欧には欠かせない冬の飲み物があります。仏語で Vin   chaud (バンショー)ホットワインの事です。デザートの項目からは少し外れますが、お試し頂くもう一つの冬の一品として覚えておかれると良いと思います。赤ワインにりんごのスライス、オレンジのスライス、生姜、クローブ、砂糖ブランデーを少量入れてビンに詰めます。一週間程冷暗所に置き寝かせて出来上がり。具材を取り除いて、出来たのが Vin chaud (バンショー)。後は、暖めて砂糖、メイプルシロップ等をお好みで入れてお飲みになって下さい。体の心から温まる冬のヨーロッパが味わえます。

そして、冬のデザートの最後の一品 gratin de fruits( フルーツグラタン ) です。卵黄、グラニュー糖、白ワイン、レモンジュースから作り、サバイヨンソースにお好きなフルーツを入れ、オーブンで焼き上げてください。冬の料理の最後のデザートには是非とも味わって頂きたいこれも一品です。どれも冬ならではの味わいです。大いに楽しみましょう。

インカ帝国の古代都市マチュピチュとは、どんな都市だったのだろうか、ナスカの地上絵とは誰へのメッセージだったのだろうか。温かいショコラ・ショーを頂きながら、思いは遥か古代都市へと向わせます。

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