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デザートのマナーと知識4

    

デザートのマナーと知識C
◆以前、読売新聞の日曜広場今週のテーマ(母)より、母の日にちなんでの幾つかのエピソードが記載されていました。

子供の頃「汚いところをきれいにすると、振る舞いがきれいになる」と言われ、トイレの清掃をやらされた。そのことが基礎的な立ち居振る舞いに、結果的に繋がっていった。幼少時よりの母からの言葉のプレゼントを頂いたと記載されていました。

教育に悩む障害児担当の教師の母が、在る時彼にこう言いました。「姿より、香りに生きる花もあり」。

もちろんこれらの言葉の前後には、それに繋がる文章があります。母の言葉は、時として確信を突いた言葉とし、物の見方を変えてくれます。さりげなく話した言葉に暖みや、ほんの半歩先の道標を感じさせてくれるエピソードが記載されていました。

 さて、何処の国においても、母からの食のプレゼントは万国共通にあります。そうして母の愛情が子から孫へ、そしてその子孫へ、伝統として家庭の味になります。その家庭の味が広く世界に知れ渡り、伝えられたそんな料理・デザートは、数限りなくあることでしょう。

 今回は、アップルパイ・ア・ラ・モード。に注目してみました・・・初めてこのデザートを知ったときはビックリしました。アップルパイにアイスクリームを乗せる斬新なスタイルに驚き、そして、なんて贅沢なデザートと感心したものです。それだけ粗末な知識しか無かったのですが、若かりし頃、そう・・今から30年以上も前です。

現在の狂気乱舞な、錯綜した情報時代とは極めて違いました。テレビでは当時、アメリカのコメディー番組が朝の定番だったものです。そのドラマの中でのアメリカ文化、西欧の食文化をほんの少し垣間見る事が楽しみでした。アップルパイもドラマの中から見つけ「うーん、こんなもの食べているのか」などと、感心したものです。

 アメリカを代表するデザート、アップルパイ、その歴史はイギリス人の開拓者がアメリカに渡り、りんごの種をまき、ベースをりんごとして、パイを包み焼き上げたものです。それが広くアメリカに広がり、家庭でのオリジナルとなり、その家独自の母の味となったようです。

 その後、世界的に広まり、アメリカのデザートの代表とまで言われる様になりました。フルーツナイフ&フオークが出て参りますのでカットしてお召し上がり下さい。その上にバニラアイスクリームを乗せればアップルパイ・ア・ラ・モードとなります。

当時アップルパイや、そのア・ラ・モードなど、何処そこでも食べられるものではありませんでした。それが故に憧れて食べた記憶は今でも鮮明です。何でも手に入る現在とは裏腹に新鮮な感動を得にくい状況になっています。母の言葉の確信もネットで検索する時代になったとは、言わせたくないものです。

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